兵庫県丹波篠山市は、江戸時代の面影を色濃く残す街並みと自然が共存する場所。その魅力を体感する最良の方法の一つが、「古民家カフェ」巡りです。
歴史的建築を再生した空間で、地元食材を活かした料理や丁寧に淹れられたコーヒーを味わえる店が増えており、旅人の心と体を癒してくれます。
ここでは、丹波篠山で訪れるべき11の古民家カフェを厳選してご紹介します。
篠山の古民家カフェ11選|歴史ある空間で味わう癒しの時間
喫茶oito|本とアート、そして珈琲の余白
築200年の町家を丁寧にリノベーションした空間で、本格的なブレンド珈琲やモカ、浅煎りの季節限定豆を提供。松本民芸家具と現代アートが調和する店内は、まるで“静かな美術館”。菓宵のケーキや「Sweets&Booksキノシタ」のレーズンバターサンドも絶品。
珈琲片手にアートブックをめくる時間は、まさに“贅沢な余白”。
営業時間:9:00〜17:00|水曜定休
場所:兵庫県丹波篠山市河原町186
公式サイト
Mocca|火と木と人の温もりが交わる場所
江戸時代の古民家を大胆にリノベーションした複合空間。カフェ、コワーキング、Fabスペース、井戸Barが一体となり、「おくどさん」で焼くホットサンドが名物。薪の香りとともに味わうランチは、他にはない体験。
営業時間:11:00〜16:00(L.O.15:30)|月・火曜定休
場所:丹波篠山市大山宮510番地
公式サイト
珈琲屋 無為|時を味わう隠れ家
築120年の建物をリノベした山間の静寂カフェ。自家焙煎の珈琲と手作りケーキ、季節ごとのランチが静かに人々を迎えてくれます。ドライフラワーの販売もあり、感性が刺激される空間です。
場所:丹波篠山市西浜谷154
公式サイト
くりから庵|自然と調和する薬膳の知恵
完全予約制の薬膳×発酵ランチを提供する古民家カフェ。心身を整える滋味深い料理と、自然の風が通り抜けるギャラリー空間が特徴。
営業:第2・4土日限定(完全予約制)
場所:丹波篠山市くりから72
公式サイト
YOU&CO. Cafe+Zakka|雑貨と珈琲の心地よい交差点
小さな古民家にひとりで営むカフェ。店内はかわいらしい雑貨に囲まれ、カフェタイムもどこか手作りの温もりが漂います。完全予約優先で静かに過ごせる穴場です。
営業:金土日(不定休あり)|11:45〜17:00
場所:丹波篠山市小枕743
公式サイト
旭や|家族とペットに優しい古民家レストラン
お子様や愛犬連れも歓迎の古民家レストラン。ランチやディナーに加え、曜日限定でパンの販売やテイクアウトもあり。広い空間で安心してくつろげます。
営業:水〜日・祝 11:00〜16:30|ディナー要予約
場所:丹波篠山市西谷125
公式サイト
カフェ心月|陶芸の里に佇む静かな一軒
丹波焼の里・今田町に位置する静寂のカフェ。里山の自然に包まれたロケーションと、丁寧に淹れられる珈琲が旅の疲れを癒します。
陶芸散策のついでに立ち寄りたい一軒。
場所:丹波篠山市今田町上立杭67
公式サイト
くろまめ六夢叶・初田屋|町屋の温もりで黒豆スイーツを
丹波篠山といえば黒豆スイーツ。河原町にある小さな町家カフェでは、自家製の黒豆スイーツと共にのんびりとしたひとときを過ごせます。
場所:丹波篠山市河原町128
公式サイト
futaba cafe|里山に溶け込む、緑の時間
築古の家屋とガーデンを融合させたナチュラルカフェ。店主手作りの焼き菓子とカレーランチ、オーガニックな飲み物が並びます。植物や雑貨に囲まれた癒しの空間です。
場所:丹波篠山市八上内甲85-1
公式サイト
LegumeNero|黒豆と旬の野菜でつくる小さな食堂
自家栽培の黒豆を中心に、旬の地元食材を使用したランチやスイーツを提供。古民家の温もりと素朴な料理の魅力が詰まった一軒です。現金のみのお支払いなのでご注意を。
営業:11:30〜17:00(L.O.16:00)|月・火定休
場所:丹波篠山市魚屋町31-1
公式サイト
岩茶房丹波ことり|武家屋敷で味わう岩茶と菓子
旧武家屋敷をリノベした岩茶専門のカフェ。中国皇帝も愛した希少な岩茶と自家製菓子を、丹波焼の器でいただく特別な時間。裏庭には竹林が広がり、精神的な静けさに包まれます。
場所:丹波篠山市西新町18
公式サイト
まとめ|「古民家カフェ」はもうひとつの篠山観光
篠山 古 民家 カフェ は、ただの飲食店ではありません。 時間の流れそのものを味わう場所であり、文化、自然、暮らしの美しさを思い出させてくれる存在です。
“食べる”だけでなく、“感じる”旅をしたい人にとって最適な場所。次の休日は、喧騒から少し離れて、丹波篠山の古民家カフェで自分のペースを取り戻してみてはいかがでしょうか。
筆者のひとこと
現代社会では、速さや効率ばかりが求められがちです。でも、人間らしさは「立ち止まること」にこそ宿るのではないでしょうか。
古民家カフェの静かな空間に身を置くと、“今日を味わう”ことの意味が見えてきます。それは、かつての日本人が大切にしてきた、自然と共に生きる感覚と重なります。
日々の小さな選択の中に、豊かさは潜んでいる。篠山のカフェが教えてくれるのは、そんな静かなメッセージなのかもしれません。