皆さん、愛犬にはどんな食べ物を与えていますか?
ドッグフード以外に、飼い主の食べ物を与えている人はいませんか?
実は人間にとって安全な食材だからと言って、犬にとっても安全な食材とは限りません。
今回はそんな犬に与えてはダメな食べ物を8つ紹介しようと思います。
犬に与えてはダメな食べ物8選
犬に与えてはダメな食材は以下の通りです。
- チョコレート・ココア
- ネギ類
- 乳製品
- ナッツ類
- ぶどう・レーズン
- 香辛料
- 生の甲殻類
- 生卵
それぞれの食材について、詳しく紹介します。
ダメな食材「チョコレート・ココア」
多くの人が大好きなチョコレート・ココアですが、これらの成分の一つである「テオブロミン」という成分が犬にとって良くないとされています。
なぜならテオブロミンは犬の体内で分解・排出する事ができず、体内に蓄積されて毒となってしまうからです。
チョコレート・ココアを食べてしまった場合に引き起こされる症状は以下の通りです。
- 歩き方がフラフラとする
- 興奮状態になる
- 震える、痙攣
- 嘔吐
- 下痢 tec…
愛犬におやつとしてチョコレートを与えるなんてもっての他です。
絶対にやめましょう。
ダメな食材「ネギ類」
これはかなり有名ですね。
ネギ類に含まれる「アリルプロピルジスルフィド」という成分が、犬の赤血球を壊してしまい、貧血を起こしてしまいます。
貧血が重度になると死亡してしまうケースもあるので、ただの貧血と侮ってはいけません。
ネギ類を食べてしまった場合に引き起こされる症状は以下の通りです。
- 食欲不振
- 血尿
- 下痢
- 嘔吐
- 体がフラフラする etc…
ネギ類のひとつである玉ねぎは、ハンバーグやカレーライスなど様々な食材に含まれています。
つまみ食いされないように注意しましょう。
ダメな食材「乳製品」
人間用の牛乳を犬にミルクとして与えている人もいますが、これもいけません。
牛乳に含まれる「乳糖」が犬に下痢の症状を引き起こさせてしまいます。
子犬の間であれば乳糖を分解する酵素を持っていますが、成長すると共にこの酵素が少なくなり、うまく分解できず下痢の症状を引き起こさせてしまいます。
犬には犬専用のミルクを与えるようにしましょう。
犬にヨーグルトは与えてはダメ??
同じく乳製品の一つであるヨーグルトは犬に与えてはダメでしょうか?
実はヨーグルトは製造過程で乳糖が分解されるので、犬に与えても問題ありません。
ただし、与えすぎには注意しましょう。
ダメな食材「ナッツ類」
栄養豊富なナッツ類ですが、これも犬に与えてはダメな食材です。
ナッツ類は消化が悪く、消化不良の症状を引き起こしてしまいます。
また、ナッツ類の中でもマカダミアナッツ、ピーカンナッツには危険成分が含まれているので、少しでも食べてしまった場合には動物病院を受診しましょう。
これらのナッツ類を食べてしまった場合に引き起こされる症状は以下の通りです。
- 痙攣
- 嘔吐
- 下痢
- 発熱 etc…
ダメな食材「ぶどう・レーズン」
ぶどうやレーズンに含まれるどの物質が犬に悪影響を与えるかは判明していませんが、
食べてしまったことにより腎不全で死亡してしまったケースが多く報告されています。
こうしてぶどうを食べてしまった事により発症される症状の事を「ぶどう中毒」と言います。
ぶどう中毒の主な症状は以下の通りです。
- 嘔吐
- 下痢
- 食欲低下
- 震え
- 腎不全による死亡
たった一粒で命の危険がある食べ物なので、自分で食べる場合は犬の手の届かない範囲で食べましょう。
ダメな食材「香辛料」
犬に香辛料を与える人はほとんどいないかと思いますが、料理に多く含まれているので注意しましょう。
一部の香辛料は犬の胃には刺激が強いため、下痢や嘔吐、食欲不振の症状を引き起こしてしまいます。
犬に与えてはダメな香辛料は以下の通りです。
- 山椒
- 唐辛子
- マスタード
- こしょう
- グローブ
- わさび
与えても大丈夫な香辛料もある!
実は、犬に与えても問題のない香辛料もあり、そのような香辛料であれば消化吸収を助ける効果などが期待できます。
犬に与えても問題のない香辛料は以下の通りです。
- クミン
- シソ
- シナモン
- ローズマリー
- ローリエ
- 生姜
- ターメリック
- パセリ
- ミント
- ナツメグ
- パクチー
- バジル
ダメな食材「生の甲殻類」
生の蟹やエビには、ビタミンB1を分解してしまう「チアミナーゼ」という酵素が含まれており、摂取するとビタミンB1が欠乏してしまいます。
生の甲殻類を食べてしまった場合に引き起こされる症状は以下の通りです。
- 疲労感
- 筋力低下
- 歩行障害
- 視力障害
生の甲殻類に含まれる「チアミナーゼ」ですが、実は加熱してしまえば問題なく与える事ができます。
ただし、生焼けには十分注意しましょう。
ダメな食材「生卵」
先ほど紹介したものと同じく、「生」をいう部分がポイントです。
生卵の白身に含まれる「アビシン」という酵素は、皮膚の炎症を抑える働きを持つ「ビオチン」というビタミンと結合し、吸収できなくしてしまいます。
生卵を食べてしまった場合に引き起こされる症状は以下の通りです。
- 湿疹
- 貧血
生卵を一つ食べたくらいでこれらの症状が急に引き起こされるような事はないかと思いますが、積極的に与えるのはやめましょう。
なお、先ほど軽く触れたように、加熱すれば問題なく与える事ができます。
もしダメな食材を食べてしまったら?
今回紹介した食材を愛犬が食べてしまった場合には、すぐに動物病院を受診しましょう。
その時に症状が出ていなくても、数日後に状態が悪化する可能性は十分にあります。
動物病院を受信する際には何の食材を食べてしまったかを具体的に伝えておくとスムーズに適切な処置を受ける事ができます。
飼い主が吐き出させようとするケースもありますが、間違った方法で吐かせてしまうと喉に吐瀉物を詰まらせてしまう可能性もあるのでやめましょう。
まとめ
- 人間にとって安全な食材が犬にとっての安全な食材ではない
- うっかり食べてしまった場合にはすぐに動物病院を受診する
- 人間のご飯はなるべく与えない
今回は8つの食材を紹介しましたが、この他にも犬が食べてはダメな食べ物はたくさんあります。
犬用ではない食べ物を愛犬に与える場合には、事前に本やネットで十分に調べましょう。